更新:2002年06月10日
いわゆるレプリカリール、復刻版とはちょと違う・・だからインプレ Abuがこんなん作ってしまいました。
Abu Garcia ambassadeur®
4600C Classic
abu

 

↓ウルトラキャストだった!

第一印象

早い話が、オールドタイプの外観を装った現行4600Cですね、このリールの正体は。けっして「復刻」でもなきゃ「レプリカ」でもないと思います。なにせスプールだって現行のウルトラキャストデザインです。

ぱっと見は旧ABUのイメージですが、どうもメッキがちゃちっぽく見えます。真鍮にメッキがオリジナルですが、現行の4600シリーズと同じパーツから作ったせいか、どうもステンレスにメッキといった雰囲気(実体不明です)。これだと現行品のようなステンレスのままの方があきらかにシブイ。

発売当初のマミヤOPが付けた希望小売価格はなんと¥31,000。現実にはマミヤOPが釣り事業から撤退後のバーゲン価格で1万円台となっていました。現物そのものを見ればその程度の価格が妥当かも。なにせ中身は現行品4600Cなんです。

現行品のパーミングカップをまんま旧式の平型でキャスコン付きに交換すると、ほとんどこのリールの出来上がり。サイドプレートの側面を波形とすれば、ほぼ完璧です。

 

話がここまでだとアホくさ過ぎますが・・・

 

↓もしかして無用な長物
  サイドプレートのキャスコン

メカの内容を洗い直す

第一印象でも書きましたが、古い外装に現行のウルトラキャストのスプール。これってがっかりのようで、もしかしたら悪いことでもない可能性もあり。

ただし・・・パーミングカップでなくてキャスコンつまみがある旧式サイドプレートということはですよ・・・現行品のメカでは不要なはずの右側サイドプレートのキャスコンが復活することになります。もしかしてこれは無用な長物?

なにせウルトラキャストではスプール軸が回転しないのです!だからキャスコン自体はスプールシャフトへ圧力をかけるわけじゃないっす。だから現行品ではパーミングカップ側で回転しないスプールシャフトを単に支えているに過ぎません。

確かにこのモデルにおいてはこの左キャスコンはメカ的には必要なし。現行品のようにハンドル側のキャスコンだけで事足りるはずです。これは不要なメカを抱えたマシンなのか?なんかイヤだ。

 

話がここまでだと、もっとアホくさ過ぎますが・・・

実際に使ってみると・・・

これが意外に投げ心地が良いです。もしかすると現行品の4600Cシリーズよりも・・・

なんでこうなるのか推測の域を出ませんが、もしかすると本当は不要な左サイドプレートのキャスコンメカが効果を出しているのかも。

というのは、このキャスコンメカがスプール軸を支えているのですが、現行品と違って支える方のパーツにそこそこの重さ、質量があるんですよね。

ポイントになるのはでかい真鍮のブッシュだろうか?こいつはスプールに取り付けられたテフロン製のギヤとの摩擦でキャスコンの強さを決定する役割もあり、スプール回転による振動などをうまく吸収している可能性もありか?

現行品よりも明らかにソリッドな飛び心地がします。これはウレシイ。しかしABUがこれを狙ってこのような構造にしたとは思えません。

 

そのメカブレーキ調整は・・

これはハンドル側にしかダイヤルのない現行品よりも明らかにきめ細かく微調整可能。左右ダブルで調整できることになります。私の場合はハンドル側つまみで基本調整、反対側で日常調整という使い方となります。これは実際のところ使いやすいです。また回転も大変スムース。ハンドル側のキャスコンは、単にドラッグダイヤルが邪魔して回しにくいでしょ。

と言うことは、現行のパーミングカップモデルよりも使いやすい!かも知れない?

 

飛距離そのほか

飛距離に関しては想像どうり、現行4600Cと同じです。これは5152ギヤやレベルワインドの交換によりボールベアリングを増やす予定。

また、ギヤ比5.3:1は今まで使っていた4601C系の6.2:1と比べると私にとっては使いやすくなりました。

6.2のときは速くて良いなあと感じていましたが、私個人の感覚としてはどうも5.3の方がぴったりきます。ハンドルを1回転させて巻き取れるラインの長さの感覚的な許容範囲は5.3の方がピンと来ますね。

 

浸水問題のクリア

それから、私にとって特筆すべきはこの4600C-Classicは遠心ブレーキ部に浸水しないこと!右投げで4601系をお使いの人はこの「浸水」で遠心ブレーキが簡単に死ぬことでお悩みじゃないですか?

単に鏡に映したような4601と4600の違いですが、右手で投げる人には4600系をお薦め。4601系(左巻き)を右手でキャストするときはハンドル側が下を向きます。この状態だとラインが拾ってきた水はハンドル側プレートに溜まりやすく、これが遠心ブレーキ部に入って大激バックラの原因になることが避けられないことがわかっています。

そこで4600系(右巻き)ではキャスト時にハンドル側が上に来て、簡単には遠心ブレーキメカ部まで水が及ばないという理屈です。

まこれは現行4600CとClassicの違いではありませんが、最初に4601系を使っていて浸水に悩んだ私の発見でした。

ここまで1回の釣行、4時間使用のインプレ。(2002/6/6記)


 

釣行2回目・ギョ!このリール飛ぶ!

前回の筆おろしでは、飛びに関してこれと言った感覚はなかったですが、多少でもあたりがついたのか、2回目の釣行ではなぜか飛ぶ!EONにも負けていません。

前に使っていた4601C系で5152ギヤとレベルワインドにベアリングを組み込んだ物より飛ぶ!5/8〜3/4oz程度のプラグが飛ぶ飛ぶ!

なぜだ!?

ここまで2回の釣行、計6時間使用のインプレ。(2002/6/8記)


 

ややこしい事実の発覚

このリール、一応型番として4600C Classic なんですが、同じ型番を別な時期に購入した持ち主の話によると、ウルトラキャストでないモデルが存在することがわかりました。また私のマシンとはサイドプレートの刻印「ABU」と「ambassadeur」のデザインが異なる様子です。

フットナンバーとしては私のマシン「070007」(97年製?)
もうひとつのマシンが「91-1 91-92」(91年製?)

(2002/6/10記)

とところが、もう一つややこしい物発見

このページで取り上げた4600C Classicは写真の通り波形サイドプレートですが、山形サイドプレートモデルをも発見。こちらの方は外見的はいわゆるアカベロを再現しているようですが、中身はどっこいこれもウルトラキャストにIARなんですよねー。

なーにやってんだが>Abu

 

参考HP:Abu Garcia オフィシャルサイト

 



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